「修復、レプリカの出来にも大変満足しています。」
高知県 西川屋老舗 池田社長殿よりご依頼を頂き、家伝の屏風の修復及びレプリカ製作と絵金のぼりのレプリカ製作をさせて頂きました。
西川屋老舗様は創業元禄初年(1688年)と、大変に伝統のある高知の老舗菓匠です。
土佐藩御用達の店として代々続いて来た為、貴重な史料が数多く伝わっており、池田社長は先祖から受け継いだこの貴重な史料を後世に残していくと共に広く一般にも公開していきたいとのお考えから、弊社にお問い合わせ頂きました。
彩色金屏風六曲一双(修復)
彩色が施された金屏風で立派な品ですが、ところどころに破れ等の箇所があります。過去に補修はされたようですが補修跡がかえって目立つ状態でした。
今回改めて傷んだ部分を違和感のないように修復し、元の金具を使用して屏風に仕立て直しました。
修復前
修復後
古文書貼り付け四曲屏風(レプリカ製作)
古文書が貼り付けられた四曲屏風を展示用レプリカとして製作させて頂きました。
古文書のレプリカをそれぞれに異なる紙質を合わせ製作し、原本と同寸の屏風の同じ位置に貼り付け仕立てました。
絵金のぼり(レプリカ製作)
西川屋老舗様の本店がある高知県香南市赤岡で親しまれている浮世絵師、絵金こと弘瀬金蔵(wikipedia)の手によるのぼりのレプリカ製作も、池田社長殿よりご依頼頂きました。
原本は長さ約4.5mと大変大きなもので、上面と片側に旗ざおを通す部分(チチ)がついています。 製作方法としては、原本をスキャニングしデータを取り込み、インクジェット加工された特殊な布に出力しました。チチの部分は元と似た布に古色加工を施し一つづつ手作業で縫い付けました。 |
納品風景
吊って展示すると、写真でもフレームに入りきらないほどの圧巻の大きさです。 レプリカの出来には御覧頂いた池田社長奥様共に大変ご満足頂き、お喜びの声を頂くことができました。 |
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なお西川屋老舗様では赤岡本店に資料館「西川屋おりじん」を併設し、御先祖から受け継いだ貴重な資料を一般公開しておられます。 この度の修復・レプリカの品もそちらで展示されるとのことです。 |