一つしかない原本を大切に活用する為に
このような場合にレプリカをおすすめしています
- 原本の劣化が激しく、展示環境に耐えられる状態ではない
- 1部分のみ展示したい
- 一般の方に触って頂ける展示物を作りたい
- 記念品を制作したい
- 写真等の記録を元に1から復元させたい
限りなく原本に近づけます
- 原本の材質を調査した上で、工房内で材料から製作します。
- 内容をコピーするだけでなく、資料の古色・経年変化も加工によって忠実に再現します。
- 原本の修復も同時に行え、コストの削減が期待できます。
工房レストアのレプリカは通常のデジタル複製だけでなく、原本の紙質を調査し、その紙を作るところから始めます。
原本の紙質にあわせた用紙が用意できるため、原本の質感・風合いを忠実に再現できます。さらにデジタルデータを印刷後、経年変化や古色等を再現するよう加工を施すことによって、限りなく原本に近づきます。また、1枚からの単品にも対応でき、これまでのものに比べ低コストで製作することができます。
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国立歴史民俗博物館での妖怪カルタ・錦絵のレプリカ製作・校正打ち合わせの様子です。より高精度のレプリカには、このようにお客様との綿密な打ち合わせを行うことで、よりお客様の要望に忠実なものに仕上がります。
※レプリカの仕様よってはこの様な作業が無い場合もございます。
レプリカ製作にあたってのご注意
- レプリカ製作にあたっての著作権等の問題については依頼者の責任・私的利用によるものとして弊社においてその責を負うものではありません。
- 製作したレプリカの使用・使途については依頼者の責任のもと行使されるものとし弊社においてはその責を負うものではありません。
- 身分証・証明書等に類するレプリカ製作や、法律等に抵触する恐れがある場合は製作をお断りすることがあります。
レプリカ作製 例1
原本の紙質を調べ、原本と同質の紙を使用して印刷しているため比べてみてもほとんど原本と変わらないものになっています。例では楮紙を使用して製作しています。また和紙以外の洋紙などの原料にも対応できるのであらゆる資料のレプリカが可能です。
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原本を隣に置いて比べないとほぼ本物と見分けが付きません。紙質や紙厚を合わせているので、このような薄いものでも再現できます。
レプリカ作製 例2
大福帳の修復とレプリカです。原本が虫食いで傷んでいたので漉きはめ修復を施し、展示・閲覧用にレプリカを作製しました。通常のレプリカとは異なり、古色と風合いを再現する加工を施しているので、見た目だけではなく実際に手に触った感触も原本に忠実な仕上がりになっています。展示用のため表紙と本文数ページのみのレプリカです。ご要望により全ページレプリカ・部分レプリカが可能です。
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表紙の写真です、綴りの紐も古色のものを使用しています。
本文の原本とレプリカの比較写真です。
原本にある付箋も忠実に再現しています。 修復と同時にレプリカを作製することで作業工程が効率的になり、別々に行うよりも低コストで製作が可能です。
原本の修復前後とレプリカの比較写真です。
展示用の部分レプリカのため残りは白紙になっています。全体の風合いを合わせる為、白紙部分も同質の和紙を使用しています。
関連ページ レプリカ製作工程