家系図巻子 修復及びレプリカ・保存ケース／
愛知県Ｆ様

「一般の人でも何とか都合のつけられるリーズナブルな価格に満足と感謝をしています。」

愛知県　Ｆ様より家系図巻子の修復とレプリカ・保存ケースの製作をさせて頂きました。
長らく保管されていたため虫損・劣化が激しく、巻子を広げるとさらに劣化・損傷が進むのではないかとの危惧から弊社にお問い合わせいただきました。
ご依頼の品はＦ様のお家のみならず、地域資料としても貴重で地元郷土資料館も興味をもたれているとの事。原本を修復して保存・保管し伝えていくと共に閲覧用としてレプリカの製作をご希望されました。

修復前

虫食いによる損傷が激しく表紙を含めその周辺が最もひどい状況でした。

修復・レプリカ製作

• 巻子を解体して表紙・軸棒・裏打ち紙をを外し、本紙部分の漉き填め修復と新たに裏打ちを行いました。
• 巻子に仕立てる前に本紙部分のスキャニングを行いました。
• スキャンデータを元にレプリカ作製用のデータを作り、色調整を行いながらインクジェット処理を施した和紙に出力しレプリカを作製しました。
• 軸棒と原本の表紙が大変傷んでおり、本来なら表紙裏のある場所から本紙が付けられていたため、資料保護のことを考えてレプリカと合わせて新しいキレ（布）で通常の仕立てに変えさせて頂き巻子に仕立てました。
• 保存ケースを製作し巻子を収めました。

原本修復・レプリカ製作後

修復が完了した原本と製作したレプリカをお送りした後、Ｆ様は最初は開くことも出来なかった状態のものが見違えるように再生したことに驚かれたそうです。
また「非常に懇切丁寧な対応と、博物館や美術館のような専門機関ではない私たちのような一般の人でも何とか都合のつけられるリーズナブルな価格に満足と感謝をしています。御発展をお祈りしています」と大変うれしい言葉を頂きました。

保存ケースについてはこちらで御案内しております。