紙資料を取り扱う我々の修理と修復についての認識をご説明いたします。
・修理とは・・・壊れた箇所を機能的に直す。→使用できればOK
・修復とは・・・オリジナルを最大限に生かし、元の状態に戻すこと
上記はざっくりとしたご説明です。
例えば壊れた本の場合
修理する場合は、本を閲覧可能で耐えられる状態にしてあげる事が最大の目的です。
壊れた元の状態よりも機能性を重視します。表紙を新調したり、製本方法を変えたりします。
修復の場合は、オリジナル(※現状態)を最大限に活かす事を最優先します。そのため機能性より元の状態維持を重視します。全て工程で可逆性のある材料を使用し形状も現状に近い形で再現します。
※元の状態とは、その時の状態で新品の状態にすることではありません。
例・・無くなった文字や絵を再現する。これは修復では原則行いません。