自宅でやってはいけない紙資料の応急処置②
前回に引き続き、状況別に注意が必要な応急処置を紹介していきます。
今回は、資料が水で濡れてしまった場合についてです。
② 資料が水で濡れてしまった場合
紙資料が水に濡れてしまった際、ドライヤーやアイロンを使用して乾かそうとする方も少なくありません。しかし、急激な加熱や乾燥を行うと資料を傷めてしまいます。
また、水分を拭き取ろうとして
・紙をこする
・ティッシュや布で強く押さえる
等の処置を行うと、紙の表面が傷ついたり印刷や筆記部分が剥がれてしまうこともあります。
濡れてしまった資料は非常に弱い状態になっているため、取り扱いには十分な注意が必要です。
望ましい処置
とにかく速やかに自然乾燥させます。放置するとカビが発生する恐れがあるためです。
乾燥は以下の手順を参考に行ってください。
1.濡れたページに吸水紙を挟み込む。(※水分があまりにも多い場合は乾いたタオル優しく押し当てて吸水してから行う)
2.1を何度か繰り返し、ある程度水気が取れたら、資料を広げて日陰の風通しの良いところで自然乾燥させる。
前述したように、濡れてしまった資料は非常に弱い状態です。くっついてしまって開きにくいページは無理に開こうとせず、開けるページから処置を行ってください。
ただ、資料の種類や濡れ方によって適切な対応は異なるため、判断が難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。
最後に
今回は水で濡れてしまった場合についての処置をご紹介しましたが、これが水ではなく泥水等の汚水になるとまた対処法が変わってきます。こちらについてもまたお話できればと思います。
次回は、③資料にシミができてしまった場合についてお話していきます。
※参考資料・引用元
東京都立図書館「水にぬれた資料の手当」
国立国会図書館「水にぬれた資料を乾燥させる処置例1」